バイクのある生活 リターンズ

    XLR250Rを降りてから20年。40半ばにして、ライダー復活を果たした中年男のブログである。

「中年男 WR250RにSP忠男 POWER BOX を組み付ける」の巻

WRカスタムパーツ組み付け第1弾!

 

「SP忠男 POWER BOX」

 

私が若い頃からSP忠男は有名なYAMAHAバイクのカスタムパーツサプライヤーで、ギョロ目マークも変わらずですな。中年男は、TZRなら忠男でNSRならJhaのチャンバーチューンが定番だった時代を経験しています。城北ホンダオートさんは倒産したみたい・・・時代の流れとは言え悲しいっすね。

 

WRのエキパイチューンの定番中の定番らしく、画像や動画で紹介されている方も多いので、我が輩は組み付ける画像とポイントのみ。

 

シリンダーヘッド側2箇所のナット、マフラー側1箇所のボルトで留まっています。いずれもCRCを吹き付けてナットとボルトに染み込んでいく時間を少々待ってからネジを外していきます。ボルトナット自体を外すことはそんなに苦労しませんでしたが、エキパイは精度良く組み付けられているため、SP忠男の作業動画のように軽い力でスッと外れるような代物ではございません。

 

シリンダーヘッドやマフラー接合付近のエキパイをプラスチックハンマーでコツコツ叩いて振動を与えます。ガンガンではなく、コツコツと手数多く叩きます。エキパイを上下に揺すって接合部が小刻みに「カタカタ」動くようになれば叩くのをやめ、シリンダーヘッド側から出ているボルトに沿って上下左右に「カタカタ」させながら抜いていきます

 

はい、抜けました!

シリンダーヘッド側の接合部にガスケットが残っているので慎重に取り出します(固着していないと思います)。シリンダーヘッド内に汚れが入り込まないよう注意しましょう。走行距離は7000km前後ですが、接合部にはそこそこカーボンとスラッジが付着していましたので、それらも中から外に向かって拭き取っておきます。

 

問題はマフラー側のガスケット。一部が固着していて簡単には抜けてくれません。

ガスケットは再利用しないので、先ずはガスケットが抜ければOK!

 

プライヤーで剥がすように引っこ抜く感じで外した後がコチラ

 

左シリンダーヘッド側ガスケット、右マフラー側ガスケット

 

新品との比較

マフラー側の新品のガスケットを見れば、一部が熱で融解・膨張してマフラー接合部に密着するような作りになってます。

※「POWER BOX」はマフラー側のガスケットは不要です。自分の調査不足で不要のガスケットを用意しちゃってました。

 

マフラー接合部を滑らかにしておかないと、「POWER BOX」を組み付けた後で排気漏れが発生します。カッター(一般的なもの)で固着した部分を削いでいくように除去していきます。

この下処理に時間をかけて丁寧に除去することが今回の一番のポイントかもしれません。

 

除去した「メタルかす」

 

マフラー側接合部はステンレスみたいなので、堅いスクレーパーでゴリゴリしなければ傷は付きにくいと思います。カッターでくり抜く感じに削ぎ落として9割以上は除去できましたが、多少残っていたので、和歌山で錆落としに使用していたワイヤーブラシ登場!

 

?ワイヤーブラシで​マフラーの奥から手前へ引っ掻いて除去する(一方通行)

?細かな粒子のメタルかすを使い古しの歯ブラシで奥から手前へ掃き出す

?ウエスで拭き取る

 

?〜?を繰り返し、ウエスに汚れが付かなくなるまで綺麗に下処理を行います。

この作業だけで15分以上費やしたと思います。

 

「SP忠男 POWER BOX」のマフラー接合部に「液体ガスケット」を塗って3分程乾かし、揮発成分が適度に抜けて粘りが強くなります。液体ガスケットは用途によって使い分けするものなので、エキパイ用の液体ガスケットを選びましょう!

 

「POWER BOX」が精度が高く作られているため、マフラー側接合部に差し込む際に差し込む角度によっては金属同士が擦れて液体ガスケット膜が薄くなって排気漏れが発生しやすくなります。粘度が高いとそういったことも起きにくくなるので、塗って直ぐの柔らかい間は組み付けない方が良いと思います。

 

同封されている取付説明書の通り、手間ですがマフラーを固定している2箇所のボルトを組み付け作業前に緩めておくことを強くお勧めします。

というのも、先に書いたように、「POWER BOX」の精度が高く、仮組みした段階でもガタがほぼ無いレベルです。エキパイ自体もマフラー側に向けて外形が太くなるテーパー状で、マフラー側の接合部に差し込む作業に時間がかかりました。

 

「なんとか納まりました」の図


 

最後のひと手間。組み付けで触りまくったステンレスエキパイを、中性洗剤を薄めて濡らしたタオルで汚れを落とします。汚れを落とさないと、焼きムラが出来てカッコ悪くなりそうです。

 

 

最後にヒートガードを組み付ければ完成です。

 

エンジン始動で排気漏れが無いかを確認・・・・

 

初期は液体ガスケットが焼ける煙が発生していましたが、マフラー接合部からエンジンの爆発音に合わせた小刻みな煙が出ていました。いわゆる排気漏れって奴です。

ジョイント部を締め付けるボルトの締め付けトルク不足だったようで、増し締めしたら排気漏れも止まりました。

※トルクレンチを買おう!

 

中回転域のパワーが出るようなので、来週末にでもテスト走行してみます!