バイクのある生活 リターンズ

    XLR250Rを降りてから20年。40半ばにして、ライダー復活を果たした中年男のブログである。

「中年男 駆動系カスタム&メンテナンス(その3)」の巻

その2からの続き・・・
 

手順11【後輪を組み付ける】

Rアクスルシャフトを抜いた後に、アクスルシャフト、カラー、プラーそれぞれパーツクリーナーで清掃します。アクスルシャフトとカラーにグリスをやや多めに付けて、手順6【Rアクスルシャフトを抜く】の逆手順で組み付けていきます。アクスルシャフトを止めるナットは仮締めです。

Rブレーキパッドが引っ掛かってディスクが入らない時は、マイナスドライバー等でパッドを押し広げればディスクが入りやすくなります。

※組み付け前にキャリパー周りの清掃することをお勧めします。

 

今回、スプロケットを純正の43丁から48丁へ変更したことに伴い、スプロケットの直径が大きくなりチェーンのコマ数も純正の108コマから110コマに増やしています。

チェーン張りの調整ボルトを締め込んで、アクスルシャフトをぎりぎりまで前方に寄せます。

ギリギリ110コマで足りるというネット情報を信じて・・・(*´ω`*)


手順12【チェーンを交換(新品組み付け​)する】​

派手に見えるかもしれませんが、ゴールドカラーで少しだけ主張してみます!

カラーはゴールド、シルバー、スチールの3種類があるようです。

 

 

フロントスプロケットを通して・・・

 

 

リアのスプロケットにチェーンをかければこんな感じです。

ギリギリ110コマで足りました!

 

ジョイントは「かしめ」ではなく軽圧入の「クリップ」タイプです。

付属しているジョイントとOリングに、同じく付属しているジョイント用の粘度が高いドロドロチェーンルブを塗りたくり、プレートを「かし丸君」で圧入します。最後にクリップで止めて終了!

 

クリップをかける方向を間違わないように・・・・

やはり520サイズのチェーンは428サイズに比べてゴツくて重い感じがしますね(*´ω`*)

 

 

手順13【ノーマルマフラーを取り外す】

両サイドのサイドカバーを外す。

※写真を撮るのを忘れたので、新しいマフラーを装着後のものです。

 

作業しやすいようにサイドカバーステーも取り外し、「EXUP」保護カバーを取り外す。

※ノーマルだと、この部分に「EXUP」機構のカバーが付いており、カバーを外すと「EXUP」開閉用のワイヤーにアクセスできるようになっています。

 

「EXUP」機構のワイヤーを外さないと、マフラーは外せません。車体右側はマフラーに、車体左側はワイヤーを稼働させるモーターにそれぞれワイヤーが繋がっています。モーターにもプラスチックカバーが付いていますので、カバーを外しておきます。

 

「EXUP」機構ワイヤー取り外し順

A:ステーに固定しているナットを緩める。

B:タイコを外し、ステーからワイヤーを外す。

C:時計方向に回転させてタイコを外し、ステーからワイヤーを外す。

D:ワイヤーを引っ張ってテンションを緩め、タイコを外す。

E:車体右側から2本のワイヤーを引き抜く。

 

ワイヤーを外せば、「エキパイ接合部」「タンデムステップ取り付け部」「シートステー部」の3箇所のボルトを緩めて後ろに引き抜く感じで取り外しできます。「シートステー部」のボルトを抜くとマフラーがガクッと落ちます。マフラーを紐で吊り下げていると楽になります。

 

ノーマルマフラーに設置されている「EXUP」機構の写真がコチラ

黒い部分に弁の開閉を行うタイコ(引きと戻しの2本)がかかっています。上下の受けネジはカバー用のもの、ワイヤーを固定するステーも一体となってます。

 


エキパイ側から覗くと中心に開閉弁が見えます。

 

 

手順14【ヨシムラマフラー(RS-4J)を組み付ける】

ラフ&ロード川崎店で展示品現品限りとのこと。

持ち帰りはこんな状態で・・・(´・ω・`)

 

 

液体ガスケットを塗布してSP忠男POWER BOXと接合。接合部分の精度もバッチリ!

POWER BOX取り付け時にヒートガードを前後逆にと指定されています。ノーマルと同じ向きにヒートガードを取り付けようとすると、マフラー接合部分のメタルバンドに干渉すると思います。私は指定通り前後逆に取り付けています。

 

 

タンデムステップを固定しているヘボルトの間に、マフラーを固定するヘキサゴンボルト用の穴が開いています。ノーマルだとマフラー側に受けネジが固定されているので、外側からネジを締めていくだけで固定できますが、ヨシムラのRS−4Jは受け側のナットが溶接されておらず、反対側からスパナで14mmナットを保持しつつ外からボルトで締める必要があります。

この作業が難攻しました( ˘•ω•˘ )

 

一般的な尺のスパナをこのスペースに入れること自体が難しく、スパナを差し込む部分も狭くてナットを保持し続けることが難しい。手持ちの工具では埒が明かないということで、ショートスパナを調達してから日を改めて行いました。

 

 

 

モノタロウでショートコンビを購入。車載用工具にしてしまおうと10、12、14、17mmをまとめて買っておきました(このシリーズで8mmが無かったので別に調達しておこう)。スパナ部分もコンパクトで薄く作られているので、なんとか受けネジを保持してヘキサゴンボルトで固定できました。

 

 

最後はエンド部分の複雑なステーの取り付けです。

  1. マフラーにステーを固定する部分
  2. 車体側にステーを固定する部分
  3. 1と2をジョイントする部分

それぞれ問題があります。

  1. マフラーを保持するゴムバンドの上にステンレスの薄い板状のものを巻いていますが、取り付け位置が判らない。仮り組みして暫定で位置を決めても、ゴムバンドを巻いているため微調整の移動がさせづらい。ステーは緩く内側に屈折しています。
  2. 取り付け説明書が判りづらい。このステーは平らではなく緩く屈折しています。説明書では外側に向けてステーを屈折させるよう取り付けするように見えましたが、実際の取り付けは内側にステーを屈折させるように取り付けするのが正解です。また、3の部分の穴を出来る限り上方向にして固定しないとマフラーを釣り上げられません。
  3.  1、2で仮締めしたそれぞれのステーをカラーを間に入れて貫通ボルトで固定しますが、1のステーを止める部分にゴムを使用しているのでフレックスに軸方向を調整できる。強引に貫通させてますが、変形からゴム割れしそう。

大きく振動を受ける部分になりますので、試走と増し締め&位置調整を繰り返す必要がありそうです。

 

 

取り付け完了状態(サイドカウルなし)

サイドカウル無しだと、皮膚か衣服が解けますな(´・ω・`)

 

 

サイドカウルを取り付後

 

 

リアランスはこんな感じです。ノーマルマフラーよりクリアランスが結構あります。

 

 

残る作業は「前輪リムへのビードストッパー取り付け」・・・