バイクのある生活 リターンズ

    XLR250Rを降りてから20年。40半ばにして、ライダー復活を果たした中年男のブログである。

【RMX-250S(SJ14A)再生プロジェクト】Part 5(シリンダー清掃①)

シリンダー清掃するためにはシリンダーを外さねば…

フムフム、その前に色々と外すのね・・・f:id:masatani1969:20180704101905j:plainピポットシャフト以外のマウントボルトを外してエンジンを浮かせる…だと?こりゃ大変なことになってきたなぁ。

 

ここからは作業が難航したためプロセスの写真がありません(-_-;)

 

ホース類やカバーを外すのはマニュアル通り。シリンダーカバーを外すと排気デバイスを動かすためのプッシュロッドとクランクケースにシリンダーを留めるナットが隠れています。ロッドを外し、シリンダーを留めている4箇所のナットを外す。

問題はマウントボルトが外せるか?シリンダーヘッドを外す際にマウントボルトを外すのに難航したので気が滅入ります。ピポットシャフト以外にエンジンをマウントしている箇所は3つ。先の作業で外したシリンダーヘッド、前側は排気ポートより少し上、下側はクランクケースの下になります。

この時点で残るマウントは前側と下側ですが、トレール仕様のためのコード類がボルト付近に結束されていて、ボルトへのアクセスが非常に悪い。

前側は排気モレがあったのかボルト自体がオイルまみれでネチャネチャ(-_-;) CRCでソケットが入るくらい綺麗にして、シリンダーヘッドのフレームマウントを外した時と同様にエクステンションを挿してスライドヘッドハンドルを足で蹴って緩めました。

下側はクランクケースの下にあるため、ボルトナットに水がかかりやすく錆びが著しい状態。アンダーフレームの右から左まで長尺のボルトがクランクケースを貫通しています。これも前側同様、CRCを噴いてナットを気合いで外しましたがボルトが抜けない!コイツを抜くとエンジンとフレームを繋ぐのはピポットシャフトだけになるので、エンジン重量が下向きのチカラとなってボルトにかかっているからかな?エンジンとアンダーフレームの間にウエスを巻いたメガネレンチを突っ込んでエンジンを支えてやりながらボルトを抜きました。f:id:masatani1969:20180715172455j:plain案の定、凄い錆び…これ再利用できるのかな?

マニュアル上ではこれでシリンダーが抜けるはずですが、そう易々と抜けてくれません。シリンダーを上から両手で抱え、前後にカタカタ揺さぶり、時々プラスチックハンマーでシリンダーを横から叩く作業を繰り返し続けてようやくクランクケースとシリンダー接合部に隙間が出てきました。外気温30℃を超える炎天下で作業を行っていたので汗だくです(~_~;)

クランクケースに対してシリンダーは真上に抜くのですが、排気デバイスを動かすプッシュロッド(クランクケースから出てきている)が斜めに出ているので、そちらもケアしながら真上に抜くという面倒な作業。RCバルブやYPVSはサーボモーターで排気デバイスをコントロールしているため、AETCのようなプッシュロッドは無かったよなぁ。

で、苦労の末なんとか抜けた!f:id:masatani1969:20180703100729j:plainコイツの清掃は大変な予感しかない(-_-;)

気になるシリンダー内部がコチラf:id:masatani1969:20180703100738j:plain致命的な縦の引っ掻き傷はない…けど18000kmノーメンテだとこうなるよね。

今回のレストアで腰上の消耗品(ピストンリングやベアリング等)は全て交換し、高い負荷がかかる場所はZOILでフォローしようと思っています。

クランクケースに残されたピストンがコチラf:id:masatani1969:20180703163643j:plain若干、圧縮モレしてる感じ…ピストンリングは距離的にも交換時期を過ぎてます(-_-)

ピストンピンが入っている孔にスナップリングを掴む欠けがあり、そこでリングをプライヤーで摘んで回す作業を繰り返し、スナップリングの終端が出てきたら、終端をクランプしてピストンの外に引っ張り出します。f:id:masatani1969:20180704101928j:plain理由はわかりませんが、ピストンピンを抜くのがかなり渋かった。スカート部分に引っ掻き傷も無かったので清掃して再利用します。あと1万kmくらいは使えるかな…(^_^.)f:id:masatani1969:20180704101921j:plainニードルベアリングとピストンピン。この2つも新品に交換します。 

ようやく腰上OHのための準備が整ったというところでしょうか・・・

 

エンジン再始動への道のりは長くて遠い 

【RMX-250S(SJ14A)再生プロジェクト】Part 4(シリンダーヘッド清掃)

キャブレターの清掃が終わったので、フェールラインを通してエンジン始動のテストをしても良かったのですが、走行距離とキャブレターの状態から判断して腰上OHも必要だと判断しました。シリンダーとピストンの清掃&消耗部品の交換を行います!

 相変わらず簡単に作業できるんじゃないかと錯覚してしまうマニュアルf:id:masatani1969:20180704101910j:plainラジエターキャップを外してラジエター液の状態を確認したところ、透き通ったバスクリン色の不凍液が!ラジエター内部の清掃はしなくてよさそうです(^_^)

写真を撮るのを忘れましたが、右チャンバー下にある冷却水ドレンボルトがめっちゃ錆びてました!固着してる可能性があったので、CRCを噴いてナメないよう慎重にボルトにメガネをかけて回すと難なく外せました。

次にプラグキャップ、プラグを外し、センターフレームの真下(シリンダーヘッドの上)にイグニッションコイルがネジ留めされているので、ネジを外してコイルをフリーにします。ハーネスの取り回しに余裕がないため、イグニッションコイルに入って来たハーネスがコネクターで接続されていたため、コネクターを外してイグニッションコイル自体を取り外しておきました。f:id:masatani1969:20180709225445j:plain

外したプラグは純正の「NGK BR8ES」f:id:masatani1969:20180709225450j:plain付いていたのは「B8ES」のRなし…誰かこの謎を教えて下さい(^_^.) プラグの焼け具合は良く焼けている感じでカーボン堆積が殆ど無かったです。

当時の純正熱価は8番だったようで、マイナーチェンジ後のモデルは9番に上げているようです。セッティングをしてみないと何ともいえないですが、9番の「NGK BR9ES」を新たに用意しようと思います(付いていたR無しの8番は外気温が低い時の予備にでもしよう)。

シリンダーヘッドの左前方にサーモスタットカバーが2箇所ネジ留めされています。ネジの1箇所はシリンダーヘッドを締めるネジと共締めになっています。2箇所を緩めてサーモスタットカバーを外し、中からサーモスタット本体を取り出します。

シリンダーヘッド後方にセンターフレームにマウントするために長尺ボルトを通すようになっており、そのボルト&ナットが超絶硬い!役割的にネジロック剤を使っているんでしょうが、場所的にチカラをかけ辛い位置にあるためエクステンションを挿してスライドヘッドハンドルを足で蹴って緩めました(-_-;)f:id:masatani1969:20180709225456j:plain

自分はスピンナハンドルよりTハンドルのように使えるコチラを愛用f:id:masatani1969:20180709225439j:plain

サーモスタットカバーに共締めされていたネジを起点として対角線にあるネジを順に外していきます。

外したシリンダーヘッドf:id:masatani1969:20180703163638j:plain外側はお馴染みのアルミ錆びと脂の融合!キャブレターで見飽きた光景(^_^.)

燃焼室は・・・f:id:masatani1969:20180703163632j:plain脂分を含んだややしっとりしたカーボン。堆積の仕方にムラがある。何故だろう?

シリンダー側を確認すると・・・f:id:masatani1969:20180703100645j:plainピストンヘッドに乾いたカーボンがガッツリ堆積している。2stエンジン18000kmノーメンテだと普通の光景(^_^.)

キックをゆっくり手で押し下げてシリンダー内部を確認するとf:id:masatani1969:20180703100658j:plain縦溝が入るほど酷くなっていない状況で良かった!写真中央の口が排気ポート。

2stエンジンの低速時に排気を遅らせてシリンダー内圧力を高めてトルクを高める目的で普及した排気デバイスですが、国内4メーカーは、その方法を各社各様に開発し、ネーミングを付けていました(HONDAがRCバルブ、YAMAHAがYPVS、SUZUKIはAETC、KawasakiはKIPS)。
私はNSRでRCバルブ、TZRでYPVSの分解、清掃を経験していますがSUZUKIは初めて(そもそもSUZUKIのバイクを所有するのも初めて)。さて、整備性はどんな感じなんでしょう?

今回のレストアで度々使用している塗料はがし液を塗布してウエスで拭き取るとこんな感じ。落ちっぷりが気持ちイイ!f:id:masatani1969:20180703100649j:plain

数回塗布して拭き取りをくりかえしてこの状態f:id:masatani1969:20180703100653j:plainシリンダー合わせ面はスクレーパーとオイルストーンで綺麗にしましょう!

ということでOLFAのスクレーパーを買いました。バイク整備だけでなく、日常生活でも何かを剥離させる場面で使うこともあるでしょう(あまり無いかも)。f:id:masatani1969:20180710095818j:plain

ガスケットカスをシャリシャリ削り取ってこれぐらいが限界。ここからはオイルストーンで面研しながら綺麗にしていきましょう!f:id:masatani1969:20180710100302j:plainオイルストーン納品待ちなのでココまで。

表面はスチールウールで人力磨きf:id:masatani1969:20180710095832j:plain

左)人力で頑張る前 右)人力で頑張った後f:id:masatani1969:20180710100259j:plain輝きがちょっと物足りない(-_-;)

そういえば別作業用で購入していたDREMELのリューターで磨けば楽じゃね?ってことで磨くためのリューター先端に付けるビットを発注しました。どこまで綺麗になるかやってみないと判りません(^_^.)f:id:masatani1969:20180705133932j:plain

ということで、色々と納品待ちなので封印f:id:masatani1969:20180710100308j:plain

 

次はシリンダーヘッド清掃の続き あるいは シリンダー清掃のどちらかになると思います。

【RMX-250S(SJ14A)再生プロジェクト】Part 3(キャブレター清掃②)

サービスマニュアルにキャブレターの分解方法を記載していますが、やはり初めて作業をする人にとっては判りづらいかもしれません。最近のバイクはFIで燃調管理をしていますので、キャブレター構造を理解しなくても問題はありませんが、キャブレター搭載バイクのレストアをチャレンジする人は、キャブレターの部品毎の機能を理解しておいた方がいいと思います。f:id:masatani1969:20180704101914j:plain始動性、低速~高速のパワーやエンジン回転の伸び、加速感といったバイク味付けを決めるのはキャブレターのセッティングによるところが大きいです。

※大口径のキャブレターに入れ替えて、排気系チューンとキャブレターセッティングが決まれば、アクセルを開ける度にフロントタイヤがポンポン浮くパワーを出せます!


フロート室側にある4つのプラスネジを外してキャブレター本体とフロート室を分離します。キャブレタートップはアクセルワイヤーを外した時と同様にトップ自体を緩めてスロットルバルブ自体を引き抜きます。

フロートはバルブニードルを引っ掛けてピンで固定されており、ピンを抜くとフロートとバルブニードルが一緒にキャブレターから外せます。

f:id:masatani1969:20180703100450j:plainフロート室(写真右下)にはガソリンが揮発して固形物しかありませんでした(-_-)

f:id:masatani1969:20180703100455j:plainフロート室底面にはガソリンがヘドロ化した物体!放置期間の長さを感じます。異物を全部取り出して清掃です。フロート室との接合部分のOリング(写真では除去後)は新品に交換します。

f:id:masatani1969:20180703100542j:plain左)メインジェット、右)パイロットジェット

メインジェットはガソリンに含まれる水分で錆びています。パイロットジェットはネジ部分が固着して、キャブレターから外すのに難儀しました。清掃して再利用をできなくはないですが、重要な部品の割りに値段は安いので新品に交換します。

 

カーボン付着汚れを綺麗にするには「塗料はがし剤」が有効との情報があったので、近くのホームセンターで買ってきました。試しに使ってみます。f:id:masatani1969:20180705133927j:plain化学に弱いので何がどう良いのかサッパリ判りませんが、PRO仕様という表示があったものをチョイス(^_^.) お値段1,200円前後

刷毛でフロート室の内側に塗布してみたところ、固着した汚れがみるみる溶解しています! パッキンの隙間に入り込んで固着していたガソリンもジェル状に変化し、ウエスで拭き取れば綺麗になりました!f:id:masatani1969:20180703100445j:plain塗布1回目ウエス拭き取り後

 2~3回塗布して綺麗に拭き取り、フロート室内部はピカピカになりました!

一方、フロート室の表面はアルミ錆で覆われてます。目の細かいスチールウールを使ってひたすら人力で錆びを削って落としていきます。入り組んだ箇所は竹串にスチールウールを巻いてゴシゴシ擦っていきます。f:id:masatani1969:20180703100546j:plain人力で頑張る前

f:id:masatani1969:20180703100601j:plain人力で頑張った後

同様にキャブレター本体の表面もスチールウールで錆びを削って落としていきます。f:id:masatani1969:20180703100551j:plain人力で頑張る前

f:id:masatani1969:20180703100555j:plain人力で頑張った後

 

最寄のバイクショップでガスケットやOリングなど、整備交換する消耗品を発注していましたので、一式を交換して組み立てました。前述したメインジェット、パイロットジェットも新品に交換しています。念のため、ニードルジェットの段数も確認しましたが、標準の3段目でクリップされていることを確認しました。f:id:masatani1969:20180703100628j:plain取り外した時から比べると見違えるように綺麗になりました。ホース類の取り付けは、エンジンに取り付ける直前に行います。まだやり足らないことはありますが、ひとまずパーツクリーナーをたっぷり吹いてラップで密封して保管しておきます。f:id:masatani1969:20180703100703j:plain

 

次はシリンダーの清掃にとりかかります!

 

 

 

【RMX-250S(SJ14A)再生プロジェクト】Part 2(キャブレター清掃①)

キャブレターを清掃するにはバイクから取り外さなければ出来ません。

まずは外装とタンクを外します。サービスマニュアルには外装の着脱手順を書いていますが、ここは経験を頼りにマニュアルを見ずに進めます(^_^.)

 シートは左右1本づつヘキサゴンボルト外し、タンクに噛ませている部分のツメをシート本体を後方に引き抜く感じで抜けば外せます。

タンクの取り外しは、タンクのコックをOFFにしてキャブレターに繋がっているフェールホースのクリップをプライヤーで緩めてホースを外します。次にシート下に隠れているタンクをフレームに固定する2本のボルトと、シュラウドとラジエターを留めている左右1本づつのプラスネジ外せばシュラウドを付けたままタンクを取り外す(少し前方上方向に抜く)ことができます。f:id:masatani1969:20180703100419j:plain慣れてくれば1分でこの状態にできるかな…

 

キャブレター清掃には関係ないですが、ちょっと気になったのでエアクリーナーのフィルターの状態を確認してみます。

シート下にエアクリーナーBOXを開閉する蓋があり、ツメを外して蓋自体を上方に引っこ抜く感じで開けます。フィルタークランプを外してフィルターを取り外します。WR250Rよりデカイ!f:id:masatani1969:20180703100441j:plain経年劣化でフィルターのスポンジがゲル化している部分もあった。これも交換ですね!

 

キャブレターの取外し方法は、念のためマニュアルで手順を確認しましたが…f:id:masatani1969:20180704101919j:plainわずか数行の説明…その通りなんだけど、もうちょっと何かあるだろう~


キャブレターとインマニの接合部分、エアクリーナーBOXの接合部分それぞれのクランプをプラスドライバーで緩め、キャブレターを少し回転させて密着していた部分を解きほぐします。

エアクリーナー側の接合していた樹脂が「しなる」ので、キャブレター本体から(ダイナミックに)引き抜く感じで切り離し、その後でキャブレター本体をインマニから引き抜く感じで左斜め後方に力を入れて引っこ抜きます。

キャブレタートップにアクセルワイヤーが引き込まれていて、キャブレターとアクセルワイヤーが繋がっています。キャブレタートップはネジ式でキャブレター本体に締めこまれているので緩めて外します(中にスプリングが入っているので注意)。中にスロットルバルブがあり、アクセルワイヤーのタイコが引っかかっています。それを外せばキャブレターの取外しが完了します。f:id:masatani1969:20180703100410j:plainハンドルにピントが合ってしまった(>_<)

キャブレターを外すとインマニを通してクランクケースにホコリやゴミが流入するので、ウエスを詰めてホコリやゴミを吸わないようにしておきます。f:id:masatani1969:20180703100401j:plain


キャブレターに繋がっているドレンホースを抜いていく訳ですが、経年劣化でホースはカッチカチ。再利用しようとは思っていなかったので豪快に抜きました!f:id:masatani1969:20180703100431j:plain元々の色は何色だったんだろう?フェールラインだからピンクかな?

このキャブレターにはパワージェットと呼ばれる機能が付いており、空気流入量が増えれば負圧でフロート室からダイレクトにガソリンを供給する仕組みが付いており、フロート室からキャブレターのエア吸入口までホースが繋がっています。f:id:masatani1969:20180703100420j:plain固着していたのでホースを抜くというより破壊して取り除きました(これも想定内)。

 

キャブレター本体の表面はサビだらけ(>_<)

キャブレター内に残っていたガソリンは10年でどのように変化しているのか?ある程度は想像してはいますが、実際に分解してみないと判らないですね~(^_^.)

 

次の工程はバラして状態を確認し、清掃の工程となります!

【RMX-250S(SJ14A)再生プロジェクト】Part 1(バイク入手)

WR250Rで20年振りにバイクの世界に戻ってきた私

私が大学生の頃は、250ccのレーサーレプリカが全盛であり、YAMAHAのTZR250(3MA)を普段の足として、HONDAのNSR250R(MC18)をSP(=Sports Production)レース練習用として所有していました。

SPレースは市販車に改造が許されている箇所が少ないため、自分のバイクは自分で整備をする方が殆どだったと思います。私もTZRやNSRの改造・整備を自分でやっていましたので、2stバイクなら有る程度の整備はできると思っています。

  

2stオフロードバイクをレストアしてみようかな?

 

ふとそんなことを思い、レストアベースとなる車両をヤフオクで検索してみると・・・

 CRM250R、DT200WR、RMX250S、KDXシリーズ

国内4メーカーそれぞれ名車だったなぁと当時のことを思い出しました。

 

2018年6月現在、私が調べた範囲での2stオフロードバイクについての私見

  • HONDA CRM250R「流通量は多いがボロボロでもビックリする高い値段」
  • YAMAHA DT200WR「ほぼ流通していない」
  • SUZUKI RMX250S「たまにボロいのが流通する」
  • Kawasaki KDX200SR「流通量は多いが部品取り車レベル」
  • Kawasaki KDX250SR「たまにボロいのが流通する」
  • Kawasaki KDX220SR「ほぼ流通していない」

レストアするにしても、消耗部品の供給がなければ中途半端なレストアで乗り出すことすらできないし、ボロすぎても1台作るのに数台の部品取り車が必要になるし、ベース車両の選定には時間をかけました。

 

横浜で「書類無し」ですが10年間も店舗で保管していたRMX250Sを見つけました。現車確認も済ませ、走行距離と程度を考えれば割安です。書類は書類作成会社に外注するか「書類付き」フレームに載せ換えすれば大丈夫だろうってことでヤフオク落札!

レンタカーで軽トラックを借りて引き取りに行くことが決定! 

f:id:masatani1969:20180703103925j:plain軽トラ1台持ってると便利だけど、区内の駐車場事情はお値段的に厳しいので・・・

 

f:id:masatani1969:20180703103921j:plain積み込むためのラダーも自作しました!

(用が済めば解体して室内DIY用部材として転用します)

 

f:id:masatani1969:20180703103938j:plain引き取り、積み込みも全てひとりで完了!

ラチェット式タイダウンは使いづらかった。伸び縮みするサスを縮めて車体を固定するためには、シンプルなタイダウンかロープによる固定のほうがやり易かった。

 

サービスマニュアル、パーツリストもヤフオクで落札して入手しました。

f:id:masatani1969:20180703103934j:plainWR250Rのサービスマニュアルも持っていますが、RMX250Sは2stエンジンということで色々とシンプル構造のためページ数はWRの2/3くらい

 

f:id:masatani1969:20180703103930j:plain何故か形式が1つ前(SJ13A)のパーツリストが・・・間違えました(^_^.)

 

 フロントビューf:id:masatani1969:20180703100405j:plain

右サイドビュー(サイドカバー欠品)f:id:masatani1969:20180703100317j:plain

左サイドビューf:id:masatani1969:20180703100311j:plain

リアビューf:id:masatani1969:20180703100414j:plain

 

エンジン不動、リアサス抜けの状態で納車です。

店舗保管当初はエンジン始動ができたとのことなので、おそらくキャブレターに残っていた古いガソリンが原因でしょう。

現車確認の際にタンク内にガソリンが残っていたのを確認したので、納車までにタンク内のガソリンを全て抜くように依頼していました。

クランクケース内にトラブルを抱えているかもしれませんので、キャブレターを清掃してエンジンを始動させ、クランク内の音を確認しないことにはレストアで何処まで手を入れるか判断がつきません。

 

再生作業はキャブレターの清掃から開始します!

 



 

「中年男 GWに実家の和歌山にWRで帰省した②」

3日目(5月3日)Part1

Twitterフォロワーさん4名と紀伊半島最長ダートと呼ばれる川津今西線を走りに行くことになっていました。

  • せーたろー氏(@may_mugi_serow)愛車:セロー250
  • 優真氏(@yuuma405)愛車:セロー250
  • カルロス氏(@Q9ru1uDwPBuruMJ)愛車:ランツァ230
  • ナイン*テン氏(@seroseroseroo)愛車:セロー225
  • 私 愛車:WR250R

8時だよ!ローソン 五條インター北店集合!

 

YAMAHA教集団

f:id:masatani1969:20180511140206j:plain※左から優真氏、ナイン*テン氏、せーたろー氏、カルロス氏

 

今回の林道ツーリング幹事のせーたろー氏の道案内で出発~ 

肩慣らしってことで短距離ダートがある旧国道168号へ導かれました。f:id:masatani1969:20180511141801j:plain

f:id:masatani1969:20180510110558j:plain前日から当日の未明まで雨が降っていたので、適度に締まっていて水溜りが残ってます。

 

f:id:masatani1969:20180510110610j:plain

f:id:masatani1969:20180511142419j:plain少し走れば隧道へ到着!苔がイイ感じで雰囲気を出してくれています。

 

隧道を抜けると・・・そこはバス停跡だった。f:id:masatani1969:20180510110531j:plain

 

f:id:masatani1969:20180510110513j:plain時刻表

※以前はこの道をバスが走っていたようです。

 

f:id:masatani1969:20180510110523j:plain三菱360(1961年 強制空冷2ストローク直列2気筒)

※現場では「mitsubishi360」のエンブレムを確認したが特定には至らなかった。

 

f:id:masatani1969:20180510110510j:plainファンタ瓶

ヤフオク800円で落札実績があったぞ!
 

一同南進して今回のメインイベント川津今西線へ。

f:id:masatani1969:20180511185050j:plain

f:id:masatani1969:20180510110506j:plain山の稜線に沿って林道が作られており、ガードレールなんてない!自制心を持ってライドしないと、1つのミスが命取りになる可能性が非常に高い林道です。


20180503 紀伊半島 川津今西林道①

 

 

f:id:masatani1969:20180510110501j:plain全体の1/3くらい走ったところでもぐもぐタイム。各自バーナー、水、カップ麺を持ち込んできたのでラーメンタイムです!

 

f:id:masatani1969:20180512155256j:plain標高も1000m付近なので平地より気温が6~7℃低く、風が抜けやすい地形なので体感温度はもっと下がっています。

カルロス氏はTシャツの上にチェストプロテクターとアームカバーという超軽装。装備の選択を完全に誤っているような気がします(^_^.)

 

ここまでの道のりで路肩が崩落していたり、斜面から土砂が路面に流れてきてたりしましたが、走行に支障がでるほど酷い箇所はありませんでした。「龍神ごまさんスカイタワー」まで林道が続いていますが、果たして問題なく走破できるかしら・・・

 

3日目(5月3日)Part2へ続く



 

「中年男 GWに実家の和歌山にWRで帰省した①」

今年のGWは4/28~30の前半と5/3~6の後半に分かれていましたが、5/1と2を有給休暇として9連休としました。GW前半(4/28~30)は車で青森の弘前城の桜まつりを見に行ってきました。

※何れ番外編で記事にしようと思います。

後半(5/1~6)は実家がある和歌山へWRに乗って帰省してきました。

 

学生の頃はTZR250に乗っていて、一人暮らしをしていた埼玉県大宮市から和歌山までバイクに乗って帰っていました。当時は体力的にも充実していましたので、前傾がきついレーサーレプリカで半日かけて帰っても大丈夫でしたが、あれから30年近く経った中年の体力で大丈夫かな?

 

1日目(5月1日)

4/30の昼過ぎに青森から帰ってきて、翌朝5/1の9時過ぎに東京を出発!f:id:masatani1969:20180510161403j:plain和歌山では林道を走る予定なので標準のWR-R仕様。事前にオフロードブーツや着替えは宅急便で実家に送っていたので比較的軽い積載量です。

 

世間的には5/1は平日なので高速道路も一般道も激しい渋滞はなく、夕方になって関西バイク乗りが集う「針TRS」へ到着。東京から約420km、時刻は17時30分。f:id:masatani1969:20180510161408j:plainとにかく移動日としていたので道中のんびりグルメを楽しむ余裕などなく、この日初めて甘いものを摂取して、残り100kmを走る気力を振り絞る。日か沈みかけてようやく気温が下がってきて快適になってきました(この日の最高気温は25℃を超える夏日だった)。いろいろ対策はしていましたが、やはりお尻が痛い(>_<)

 

f:id:masatani1969:20180510163501j:plain給油したり晩御飯を食べたりして実家に到着したのは21時を過ぎていました。お尻がジンジンして限界(-_-;)

50歳を目前にして、なんとか550kmを走破してバイク帰省を達成!

 

f:id:masatani1969:20180510161413j:plain

エトスデザイン(ETHOS Design) OPTIMUS フューエルボトル 1.5L [品番] A40151

エトスデザイン(ETHOS Design) OPTIMUS フューエルボトル 1.5L [品番] A40151

 

Amazonで発注して配達先を実家に指定していました。林道がある山間部にはガソリンスタンドが少ないうえ、閉店や土日祝は営業していないこともあるのでガス欠リスクが高い!WRの弱点であるガソリンタンク容量の少なさを携行缶で補う予定です。

 

2日目(5月2日)

天気は朝から崩れ、雨風でバイク出動ならず・・・実家で静養(^_^.)

※晴れていればお墓がある御坊市まで片道約50kmを走る予定だったのですが・・・

 

いよいよ明日はTwitterのフォロワーさんと紀伊半島林道ツーリングです!

 

②へ続く