バイクのある生活 リターンズ

    XLR250Rを降りてから20年。40半ばにして、ライダー復活を果たした中年男のブログである。

「中年男 オフタイヤのレビューっぽいことをしてみる(IRC BR99編)」

IRC BR99(公道走行可)

 

一般的なオフライダーとしての技量の範囲で、P社MT21(公道走行可)との比較をレビューしてみましたよ。ネットでBR99のレビューってあまり見かけないんですよね(´-`*)

ラフ&ロードで取寄せしましたが、ピットの方もBR99を取り扱ったことが無いようで、珍しがられましたww

 


フロントタイヤ

P社MT21と比較して、サイドウォールが柔らかいです(タイヤ全体が柔らかい)。
MT21の場合、空気圧0.8Kgf/cm2まで落として林道走行してもリム打ちしませんでしたが、BR99の場合は0.9Kgf/cm2でもリム打ちに近い状況が何度かありました。

 

MT21とBR99のブロックパターンは似ていますが、ブロックの間隔がBR99の方が若干広いです。オン・オフ共に顕著なハンドリングの差は感じとることは出来ませんでした。

 

BR99で林道走行中、コンビニおにぎりサイズの石にタイヤを弾かれましたが、浮き砂利でザザッとフロントが流れることは一度も無かったです。恐らくMT21なら少しヒヤっとしていたかもしれない場面でも、サイドの柔らかさで粘っていたのだろうと思います。

  

写真は左がMT21、右がBR99走行600km(高速360km、一般道200km、ダート40km) です。

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BR99のブロックの根本を見れば筋が入っているのが判ると思います。これはヒビが入っている訳ではなく、撓んで皺になった跡です。MT21でこの筋を見かけたことはなかったので、タイヤの柔らかさの違いが視覚的に判ると思います。

 


結論 BR99の方が安心感がある

程よく柔らかいタイヤなので、MT21よりタイヤの限界付近で粘ってくれる感じがあって安心感があります。ヘビーチューブ&空気圧0.8Kgf/cm2、ノーマルチューブ&空気圧1.0~0.9Kgf/cm2で運用するのが正解かもしれません。

 

 

 

リアタイヤ

P社MT21と比較して、ブロックパターンの間隔がかなり広くてフロントタイヤ同様タイヤ全体が柔らかいです。

 

タイヤ慣らし中はMT21よりオン限界域がかなり低く、想像以上にグリップは期待できないと頭に刷り込んでライディングをしたほうがよいと思います。MT21の半分くらいのペダル踏み込み量でBR99はロックします。

 

バンク左右倒し込みでの変なクセは無かった。MT21の場合、倒し込み初期の反応が遅くバンク開始後は急に倒れる感覚(バンク開始まで遅かったから余計にそう感じる)がありました。BR99はニュートラルでライダーの感覚と同じ挙動をしてくれます。


写真はBR99慣らし中のもの。

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フロントタイヤと同様に進行方向の逆側のブロック根本の筋が柔らかさを物語っています。勿論、MT21ではこのような筋は見かけることはありませんでした。

 

 

ダート走行におけるMT21の挙動とBR99の挙動では、全くキャラクターが違いました。簡単に言うと「BR99の方が横滑りしやすい」です。これをどう捉えるかライダーさん次第ですが、コーナリングイメージにするとこんな感じです。

※MT21空気圧0.8Kgf/cm2、BR99空気圧0.9Kgf/cm2での比較

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MT21はBR99に比べて滑り出しが遅いため、グリップ走行に近いイメージ。逆に横滑りが始まると、そこからが早くて急にリアが振られる感じです。グリップの回復もBR99より急なので、ハイサイドっぽくならないよう神経質になります。立ち上がりでアクセルをガバ開けしても横滑りが少なく、直ぐにグリップして前方向にバイクを出していくイメージです。

 

対してBR99は滑り出しは早いものの、挙動がマイルドで「あ、いま滑ってるなぁ~」と判るぐらいです。スライド後のグリップ回復もマイルドなので、ライダーさんの体重移動とアクセル調整で体制を立て直しやすく感じました。立ち上がりもリアがサイドに流れつつ前進しているのが判るぐらいなので、クリッピングポイントでリアを振りだして一気に向きを変え、アクセルと体重移動でラインコントロールしながら加速していくイメージの乗り方になります。

 

 

写真左は交換後走行5km前後(一般道+砂利道)、右は交換後走行600km(高速360km、一般道200km、ダート40km) 

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タイヤが柔らかいため、減りもMT21より速く感じますね。

 

 

交換直前のMT21

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MT21はBR99よりも固いため、ブロックの山が低くなってきた時にグリップ感が得られず、そろそろ交換かな?と感じると思います。対してBR99は交換直前のMT21と同じくらいの山でも柔らかいのでグリップ感は残ってるのでは?と思っています。引き続き使用して寿命までの距離を測っていきたいと思います。

 

 

結論 BR99の方が面白い

スライドコントロールしてる感じが面白いです。後ろから付いてくる人や第三者視点で動画を撮影してもらうと、BR99の方が派手に乗ってる感じを出しやすいと思います。

 

 

マフラーもタイヤも法規で定められたものを使用するのがポリシーなので、公道不可のタイヤは今後も履かないと思います。