「中年男 2017年の1月〜2月はいろいろ忙しかった(その3)」の巻
「その2」からの続き
1/7 房総林道
1/8 リンドゥ部Tシャツ制作
1/14 ツアークロス用シールとピンロック装着
1/15 猿ケ島ダート走行
1/21 富士山南西部林道
1/29 ツアークロス用アクションカムマウント更新
2/4 オイル交換
2/12 VFX用アクションカムマウント作成
2/19 MMC猿ケ島ミーティング参加
2/26 モタードホイール入手
【1/29 ツアークロス用アクションカムマウント更新ほか】
1/21の富士山南西部林道ツーリング時にヘルメットを落とした反動で超強力両面テープで固定していたアクションカム用のマウントが脱落(´・ω・`)
その場で再接着しましたが、当日は強風ということもあって走行中に脱落しないか気が気ではありませんでした。
過去のブログにも書いていますが、ツアークロス顎部分の曲面へマウントさせるために「おゆまる」というポリエチレン素材のものを形成して接着していました。3Mの超強力両面テープでもポリエチレン素材は接着しづらいようで、別の素材でスペーサーを制作しようと随分前から検討していました。
1stガンダム世代でガンプラにハマった方々にはお判りいただけるだろう・・・
そう!「タミヤのエポキシパテ」である!
2種類のパテを練り合わせると化学反応で硬化します。練り合わせた直後は粘土のように自在に形成でき、硬化後はプラスチックのような強度となるものです。今回、アクションカムマウントとヘルメットの間にこのエポキシパテを挟み、カメラが水平に前方を撮影しやすいようなスペーサーを制作します。
ヘルメットに硬化前のエポキシパテをダイレクトに盛って形成すると、その粘着力でヘルメットからエポキシパテが剥離せず、硬化後の形成加工が出来ないため
マウントベース - プラ板 - エポキシパテ - プラ板 - ヘルメット
エポキシパテをプラ板でサンドイッチする方法でやってみます。
① プラ板(1mm厚)をマウントより大き目に2枚カットする
② ①で作成したプラ板を火で炙って柔らかくする ※やけど注意
③ マウントベースに押し付ける ※乾いたタオルで押し付けると良い
①〜③の作業でこのようなものが出来上がります。
④ ②と同じ
⑤ ヘルメットに押し付ける ※予め取り付け位置を養生テープ等で決めておくとよい
④〜⑤の作業でこのようなものが出来上がります。
※ヘルメットの複雑な造形が判ります。
⑥ ③、⑤で作成した形成プラ板をカットする
⑦ エポキシパテを2種類練り合わせて⑥のプラ板でサンドイッチする
⑧ ⑦で作成したスペーサーをマウントベースとヘルメットの間に入れて角度を調整する
※はみ出るくらいに盛ると良いです。
⑨ ⑧で形成したスペーサーを硬化してしまう前にはみ出た部分をカッターで削ぎ落とす
※触って手にくっつかなければOK! 柔らかいのでカッティングもしやすい。
⑩ 完全に硬化しさせた後、ヤスリ(紙や鉄)で表面を滑らかにする
⑪ 制作したスペーサーをマウントベース、ヘルメットそれぞれ両面テープで固定する
※エポキシパテ自体に接着力があるので、プラ板とは両面テープ無しでも接着している。
プラ板は白、エポキシパテは極薄水色なので、気になる方は着色すると良いでしょう!
以前と比べても接着力に信頼性が増したので、台風並みの強風でアクションカムを取り付けていても脱落することは無いでしょう。粘着強度を確認するため、アクションカムベース部分を持ってヘルメットを上下左右に振り回してもグラつくことも無かったです!
<ソニーアクションカムの撮影時間について>
ソニーアクションカムやGoProといったウェアラブルカメラは、身に付けることを前提として設計されているため小さく軽く作られています。そのため、バッテリー容量も小さく、純正バッテリーは「NP-BX1」という1240mAhの容量です。
通常、1時間前後しか撮影できない(撮影環境や設定により前後します)ため定期的にバッテリーを交換する必要があります。同時に予備バッテリーも沢山持参しなければなりません。
解決法として給電しながら撮影する方法があります。
自分のWRはステムマウント付近からUSB電源を2口取れるようにしており、ステム付近からヘルメット顎付近のカメラまでUSBケーブルを伸ばせば給電しながら撮影することが可能です。その場合、ヘルメットがUSBケーブルでバイクに繋がれたようになり、ケーブルの取り回しに気を使うことになります。ダート走行ではスタンディングや転倒もあるので、ケーブルに引っ張られてUSB電源口やアクションカムの破損も考えられます。
何回か試したことはありますが、やはり身体の前にケーブルがブラブラしている状態は気になります。そこでモバイルバッテリーをヘルメットにマウントしてみる方法を試してみます!
まずはモバイルバッテリー
安定の「Anker製 モバイルバッテリー」
容量は5200mAhにしました。純正バッテリーの約5倍弱です。理論上はカメラに内蔵しているバッテリー(交換可能)を含めると5時間以上は連続撮影が可能です(実際に同じ構成で試験撮影したところ、5時間以上連続撮影が可能であることを確認しました)。
Anker製のモバイルバッテリーはまだまだ容量の大きいものもありますが、この容量にしたのは記録メディアが関係しています。現在、64GのmicroSD(XC)カードを使用しており、その撮影容量が5時間30分弱(撮影環境や設定により前後します)のため、これ以上大容量にすると今度は記録メディアがついてこれません(笑)
こいつをヘルメットに固定させる方法は
壁に消火器を固定させることができる?「3M 面ファスナー(固定用)」を使用。ヘルメットとモバイルバッテリーに付けて固定&脱着を可能にします。
で、出来上がったパッケージがコチラ
モバイルバッテリーのケーブル差し込み口は後ろを向いて設置しています。これはダート走行中に前方からのゴミや埃が進入しにくくするためです。
モバイルバッテリーがこれ以上大きくなると、3Mの面ファスナーをもってしてもヘルメットの曲面に固定させるのは難しいかもしれません。
<ソニーアクションカムのライブビューリモコンについて>
ライブビューリモコンは、カメラとBluetoothで接続して腕時計のように左手首で撮影している状態を確認できる小型モニターです。当初は便利だと思っていましたが、実際の運用ではいろいろと問題がありました。
・視認しづらく、スイッチ類も押しにくい
※そもそもバイクを運転しながらビュー確認や操作がしづらい
・ライブビューリモコン自体のバッテリーの持ち時間が短い
※バッテリー交換機構はなく、本体にクレードル経由で充電させる
で、ライブビューリモコンの運用方法も見直しました!
「ステムマウントのUSB電源から給電しながらバイクマウントする」
純正付属品のクレードルは「充電用クレードル」は充電できるがマウント用のネジ穴が無い、「マウント用クレードル」はマウント用ネジ穴は有るが充電できない。
( ˘•ω•˘ ) どうしろと?
で、マウントを自作する!
左(充電用クレードル)、中(クレードル用自作マウント)、右(マウント用クレードル)
充填用クレードルに両面テープで自作マウントと合体!
が、しかし自作したマウントネジ受け穴の精度が悪く、埋め込むメスネジがグラついて信頼性が低いことに(◞‸◟)
ダートを走るのでガタ付きは極力無くしたいので、速攻違うバージョンを制作。
自撮り棒に付属していたスマホをマウントする奴を転用してみた。
これはイイ感じに仕上がりました!
ガタつきそうな箇所を手でいろいろ触ってみましたが、そこそこ保持力があってコンパクト。USB給電しながらライブビューリモコンのモニターを視認、操作することが出来ます(メーター見る時の視線移動量の程度)。
しばらくこの構成で運用してみることにします。
「その4」へつづく・・・