【RMX-250S(SJ14A)再生プロジェクト】Part 4(シリンダーヘッド清掃)
キャブレターの清掃が終わったので、フェールラインを通してエンジン始動のテストをしても良かったのですが、走行距離とキャブレターの状態から判断して腰上OHも必要だと判断しました。シリンダーとピストンの清掃&消耗部品の交換を行います!
相変わらず簡単に作業できるんじゃないかと錯覚してしまうマニュアルラジエターキャップを外してラジエター液の状態を確認したところ、透き通ったバスクリン色の不凍液が!ラジエター内部の清掃はしなくてよさそうです(^_^)
写真を撮るのを忘れましたが、右チャンバー下にある冷却水ドレンボルトがめっちゃ錆びてました!固着してる可能性があったので、CRCを噴いてナメないよう慎重にボルトにメガネをかけて回すと難なく外せました。
次にプラグキャップ、プラグを外し、センターフレームの真下(シリンダーヘッドの上)にイグニッションコイルがネジ留めされているので、ネジを外してコイルをフリーにします。ハーネスの取り回しに余裕がないため、イグニッションコイルに入って来たハーネスがコネクターで接続されていたため、コネクターを外してイグニッションコイル自体を取り外しておきました。
外したプラグは純正の「NGK BR8ES」付いていたのは「B8ES」のRなし…誰かこの謎を教えて下さい(^_^.) プラグの焼け具合は良く焼けている感じでカーボン堆積が殆ど無かったです。
当時の純正熱価は8番だったようで、マイナーチェンジ後のモデルは9番に上げているようです。セッティングをしてみないと何ともいえないですが、9番の「NGK BR9ES」を新たに用意しようと思います(付いていたR無しの8番は外気温が低い時の予備にでもしよう)。
シリンダーヘッドの左前方にサーモスタットカバーが2箇所ネジ留めされています。ネジの1箇所はシリンダーヘッドを締めるネジと共締めになっています。2箇所を緩めてサーモスタットカバーを外し、中からサーモスタット本体を取り出します。
シリンダーヘッド後方にセンターフレームにマウントするために長尺ボルトを通すようになっており、そのボルト&ナットが超絶硬い!役割的にネジロック剤を使っているんでしょうが、場所的にチカラをかけ辛い位置にあるためエクステンションを挿してスライドヘッドハンドルを足で蹴って緩めました(-_-;)
自分はスピンナハンドルよりTハンドルのように使えるコチラを愛用
サーモスタットカバーに共締めされていたネジを起点として対角線にあるネジを順に外していきます。
外したシリンダーヘッド外側はお馴染みのアルミ錆びと脂の融合!キャブレターで見飽きた光景(^_^.)
燃焼室は・・・脂分を含んだややしっとりしたカーボン。堆積の仕方にムラがある。何故だろう?
シリンダー側を確認すると・・・ピストンヘッドに乾いたカーボンがガッツリ堆積している。2stエンジン18000kmノーメンテだと普通の光景(^_^.)
キックをゆっくり手で押し下げてシリンダー内部を確認すると縦溝が入るほど酷くなっていない状況で良かった!写真中央の口が排気ポート。
2stエンジンの低速時に排気を遅らせてシリンダー内圧力を高めてトルクを高める目的で普及した排気デバイスですが、国内4メーカーは、その方法を各社各様に開発し、ネーミングを付けていました(HONDAがRCバルブ、YAMAHAがYPVS、SUZUKIはAETC、KawasakiはKIPS)。
私はNSRでRCバルブ、TZRでYPVSの分解、清掃を経験していますがSUZUKIは初めて(そもそもSUZUKIのバイクを所有するのも初めて)。さて、整備性はどんな感じなんでしょう?
今回のレストアで度々使用している塗料はがし液を塗布してウエスで拭き取るとこんな感じ。落ちっぷりが気持ちイイ!
数回塗布して拭き取りをくりかえしてこの状態シリンダー合わせ面はスクレーパーとオイルストーンで綺麗にしましょう!
ということでOLFAのスクレーパーを買いました。バイク整備だけでなく、日常生活でも何かを剥離させる場面で使うこともあるでしょう(あまり無いかも)。
ガスケットカスをシャリシャリ削り取ってこれぐらいが限界。ここからはオイルストーンで面研しながら綺麗にしていきましょう!オイルストーン納品待ちなのでココまで。
表面はスチールウールで人力磨き
左)人力で頑張る前 右)人力で頑張った後輝きがちょっと物足りない(-_-;)
そういえば別作業用で購入していたDREMELのリューターで磨けば楽じゃね?ってことで磨くためのリューター先端に付けるビットを発注しました。どこまで綺麗になるかやってみないと判りません(^_^.)
ということで、色々と納品待ちなので封印
次はシリンダーヘッド清掃の続き あるいは シリンダー清掃のどちらかになると思います。