【RMX-250S(SJ14A)再生プロジェクト】Part 5(シリンダー清掃①)
シリンダー清掃するためにはシリンダーを外さねば…
フムフム、その前に色々と外すのね・・・ピポットシャフト以外のマウントボルトを外してエンジンを浮かせる…だと?こりゃ大変なことになってきたなぁ。
ここからは作業が難航したためプロセスの写真がありません(-_-;)
ホース類やカバーを外すのはマニュアル通り。シリンダーカバーを外すと排気デバイスを動かすためのプッシュロッドとクランクケースにシリンダーを留めるナットが隠れています。ロッドを外し、シリンダーを留めている4箇所のナットを外す。
問題はマウントボルトが外せるか?シリンダーヘッドを外す際にマウントボルトを外すのに難航したので気が滅入ります。ピポットシャフト以外にエンジンをマウントしている箇所は3つ。先の作業で外したシリンダーヘッド、前側は排気ポートより少し上、下側はクランクケースの下になります。
この時点で残るマウントは前側と下側ですが、トレール仕様のためのコード類がボルト付近に結束されていて、ボルトへのアクセスが非常に悪い。
前側は排気モレがあったのかボルト自体がオイルまみれでネチャネチャ(-_-;) CRCでソケットが入るくらい綺麗にして、シリンダーヘッドのフレームマウントを外した時と同様にエクステンションを挿してスライドヘッドハンドルを足で蹴って緩めました。
下側はクランクケースの下にあるため、ボルトナットに水がかかりやすく錆びが著しい状態。アンダーフレームの右から左まで長尺のボルトがクランクケースを貫通しています。これも前側同様、CRCを噴いてナットを気合いで外しましたがボルトが抜けない!コイツを抜くとエンジンとフレームを繋ぐのはピポットシャフトだけになるので、エンジン重量が下向きのチカラとなってボルトにかかっているからかな?エンジンとアンダーフレームの間にウエスを巻いたメガネレンチを突っ込んでエンジンを支えてやりながらボルトを抜きました。案の定、凄い錆び…これ再利用できるのかな?
マニュアル上ではこれでシリンダーが抜けるはずですが、そう易々と抜けてくれません。シリンダーを上から両手で抱え、前後にカタカタ揺さぶり、時々プラスチックハンマーでシリンダーを横から叩く作業を繰り返し続けてようやくクランクケースとシリンダー接合部に隙間が出てきました。外気温30℃を超える炎天下で作業を行っていたので汗だくです(~_~;)
クランクケースに対してシリンダーは真上に抜くのですが、排気デバイスを動かすプッシュロッド(クランクケースから出てきている)が斜めに出ているので、そちらもケアしながら真上に抜くという面倒な作業。RCバルブやYPVSはサーボモーターで排気デバイスをコントロールしているため、AETCのようなプッシュロッドは無かったよなぁ。
で、苦労の末なんとか抜けた!コイツの清掃は大変な予感しかない(-_-;)
気になるシリンダー内部がコチラ致命的な縦の引っ掻き傷はない…けど18000kmノーメンテだとこうなるよね。
今回のレストアで腰上の消耗品(ピストンリングやベアリング等)は全て交換し、高い負荷がかかる場所はZOILでフォローしようと思っています。
クランクケースに残されたピストンがコチラ若干、圧縮モレしてる感じ…ピストンリングは距離的にも交換時期を過ぎてます(-_-)
ピストンピンが入っている孔にスナップリングを掴む欠けがあり、そこでリングをプライヤーで摘んで回す作業を繰り返し、スナップリングの終端が出てきたら、終端をクランプしてピストンの外に引っ張り出します。理由はわかりませんが、ピストンピンを抜くのがかなり渋かった。スカート部分に引っ掻き傷も無かったので清掃して再利用します。あと1万kmくらいは使えるかな…(^_^.)ニードルベアリングとピストンピン。この2つも新品に交換します。
ようやく腰上OHのための準備が整ったというところでしょうか・・・
エンジン再始動への道のりは長くて遠い